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Channel: 記者インタビュー – IWJ Independent Web Journal
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「北朝鮮との間で不測の事態が起きたら、その経費を韓国と日本が喜んで引き受ける」とのトランプ大統領の発言は事実なのか!? 菅官房長官は会見でのらりくらりとかわすのみで否定せず!! ~ IWJが東京新聞・五味洋治論説委員に訊く!

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 2018年5月26日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、韓国と北朝鮮の軍事境界線上に位置する板門店(パンムンジョム)の北朝鮮側施設「統一閣」(トンイルガク)で、4月27日以来2度目となる南北首脳会談を行った。

 文大統領は翌5月27日の記者会見で、前日の会談は同日午後に金委員長から提案されたものだとした上で、米韓首脳会談について「会談の準備に向けた実務交渉が始まると承知している。6月12日の朝米首脳会談が成功裏に開催されるかどうかは議題に関する交渉を含む実務交渉がいかに順調に行われるかにかかっていると思う」と述べた。聯合ニュースが伝えている。

 また、北朝鮮の朝鮮中央通信なども同日、6月1日に南北閣僚級会談を開くほか、軍事会談と赤十字会談なども早期に開催することで合意したと伝えていた。

▲東京新聞論説委員の五味洋治氏(5月26日、国会記者会館にて。IWJ撮影)

 南北が電撃的な会談で連携を強める中、IWJはドナルド・トランプ米大統領が6月12日のシンガポールでの米朝首脳会談のキャンセルを発表したことを受けて、南北首脳会談が行われた5月26日当日、東京・永田町の国会記者会館をたずね、東京新聞論説委員の五味洋治氏に取材を行った。

 五味氏は1983年に中日新聞社東京本社へ入社し、1997年に韓国の延世大学校に留学。1999年から2002年までソウル支局、2003年から2006年まで中国総局に勤務した経験を持つ北東アジアのスペシャリスト。著書に、生前の金正男氏に単独インタビューをおこない、話題となった『父・金正日と私 金正男独占告白』などがある。

 五味氏は、5月24日の米朝首脳会談の中止の発表は「ひと言で言って、残念。歴史的に大きな変革をもたらすかもしれなかったが、しかも本人同士が話しているわけではなく、その周囲の人たちが批判し合って壊してしまったのが、とても残念です。ただし、完全に可能性がなくなったわけではなくて、トランプ大統領もツイッターで『6月12日におこなわれるかもしれない』というようなことを言ったそうですので、この1~2週間の最後の調整を期待したい」と語った。

 後日、この五味氏の期待まじりの予測は、現実のものとなる。


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